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API分類を知ってる?エンジンオイルのグレードと選び方を徹底解説!

isao715

API分類とは?

API分類は、アメリカ石油協会(API: American Petroleum Institute)が定めたエンジンオイルの品質規格です。この規格は、エンジンオイルの性能や適用範囲を示し、ガソリンエンジン用の「S」とディーゼルエンジン用の「C」から始まるアルファベットが特徴です。例えば、API SNやAPI CF-4などのように表示されます。

1. API分類の目的と意義

API分類はエンジンオイルの品質と性能を保証するために設けられました。各分類は、エンジンオイルが特定の基準を満たしていることを示し、エンジンの保護性能や寿命の延長に役立ちます。これにより、自動車メーカーや消費者は、エンジンに適したオイルを選ぶ際の指標として活用できます。

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2. API分類の種類と特徴

ガソリンエンジン用オイル(Sカテゴリ)

  • SA: 添加剤を含まないベースオイル。
  • SB: 最低限の腐食防止、酸化防止機能を備えたオイル。
  • SC: 摩耗防止性や錆止め性能を持つオイル。
  • SD: 高い腐食防止性能を持ち、1968~71年型の車に適用。
  • SE: 酸化防止性や摩耗防止性能がさらに強化され、1972~79年型の車に適用。
  • SF: 高温・低温時の性能が向上し、1980年型以降の車に適用。
  • SG: 酸化安定性や耐摩耗性が高く、1989年型以降の車に適用。
  • SH, SJ, SL, SM, SN, SP: 各世代で環境性能、省燃費性、エンジン保護性能が向上。

ディーゼルエンジン用オイル(Cカテゴリ)

  • CA: 1940~50年代の車に適用。
  • CB: 1949年以降の車に適用。
  • CC: 1961年以降の車に適用。
  • CD, CF, CF-4, CG-4, CH-4, CI-4, CK-4: 各世代でエンジンの保護性能、環境性能が強化され、特定の年式以降の車両に適用。

3. API分類の表示方法と選び方

表示方法

API分類は「S」または「C」に続くアルファベットで示されます。例えば、「API SN」や「API CF-4」などです。アルファベットが後になるほど、性能が向上していることを示します。

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選び方

エンジンオイルを選ぶ際には、車両の取扱説明書に記載されている推奨API分類を確認することが重要です。これにより、エンジンの性能を最大限に引き出し、寿命を延ばすことができます。

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4. API規格以外のエンジンオイル規格

API規格に加えて、ILSAC規格やJASO規格もあります。これらの規格は、環境性能や燃費性能を考慮しており、特定のエンジンに適したオイルを選ぶ際に役立ちます。

  • ILSAC規格: 日米の自動車メーカーによって定められ、燃費性能や排出ガス低減性能を重視しています。
  • JASO規格: 日本の自動車技術会が定めた規格で、特にクリーンディーゼル車に適用されます。

まとめ

エンジンオイルのAPI分類は、エンジンの保護性能や寿命を延ばすために重要な指標です。正しいエンジンオイルを選ぶためには、車両の推奨API分類を確認し、適切なグレードのオイルを使用することが不可欠です。また、ILSACやJASO規格も考慮して、最適なオイルを選びましょう。

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SS向上委員会 委員長 SS指導のプロコーチ
タイヤ・オイル・バッテリ・洗車収益向上サポーター。 理論に落とし込む作業技術指導サポーター。 SSマネジメントサポーター。
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