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オイルのグレードの違いとは!?エンジンオイルの選び方とその重要性を徹底解説!

isao715

エンジンオイルの役割と重要性

エンジンオイルは、エンジン内部の潤滑、冷却、清浄、防錆、密封など多くの重要な役割を担っています。適切なオイルを使用することで、エンジンの性能を最大限に引き出し、長寿命を保つことができます。

1. エンジンオイルの規格とは?

エンジンオイルの規格は、その性能や品質を保証するための基準です。主要な規格には、API(アメリカ石油協会)、ILSAC(国際潤滑剤標準化承認委員会)、ACEA(欧州自動車工業会)、そしてJASO(日本自動車技術会)があります。

  • API規格:アメリカ石油協会が定める規格で、ガソリンエンジン用オイルはSAから始まり、現在の最新はSPです。API規格は、エンジンオイルの酸化安定性、スラッジ防止性能、耐摩耗性などを評価します。
  • ILSAC規格:国際潤滑剤標準化承認委員会が定める規格で、API規格と連携しています。最新のILSAC規格はGF-6で、省燃費性とエンジン保護性能が強化されています。
  • ACEA規格:欧州自動車工業会が定める規格で、特にヨーロッパ車向けの高負荷ディーゼルエンジンやガソリンエンジンに対応しています。A/Bカテゴリー(ガソリン/ディーゼルエンジン用)やCカテゴリー(クリーンディーゼル用)があります。
  • JASO規格:日本自動車技術会が定める規格で、特に日本車向けのオイル規格です。GLV-1などの規格があり、低粘度オイルに対応しています。

エンジンオイルの粘度とは?

粘度は、オイルの流動性を示す指標で、SAE(米国自動車技術者協会)が定める規格で表されます。例えば、5W-30のように表記され、数字が小さいほど低温時の流動性が高く、数字が大きいほど高温時の粘度が高くなります。低粘度オイルは省燃費性が高い一方で、高粘度オイルは耐久性に優れています。

エンジンオイルのグレードの選び方

  • 車の取扱説明書を確認:各車種に適したオイルの規格や粘度は、取扱説明書に記載されています。これを基に選ぶことが基本です。
  • 使用条件に応じた選択:都市部での短距離走行が多い場合や、スポーツ走行が多い場合など、使用条件に応じたオイルを選ぶことが重要です。
  • 価格と性能のバランス:高性能オイルは高価ですが、必ずしも全ての車に必要というわけではありません。自分の車の使用条件に最適なオイルを選びましょう。

エンジンオイル交換の重要性

定期的なオイル交換は、エンジンの寿命を延ばし、燃費を向上させるために不可欠です。オイル交換のタイミングは車種やオイルの種類によりますが、一般的には5,000km〜10,000km毎に交換することが推奨されます。

まとめ

エンジンオイルのグレードと粘度の選び方は、車の性能を維持し、長寿命を保つために非常に重要です。車の取扱説明書を参考にし、自分の使用条件に合ったオイルを選ぶことで、最適なエンジン性能を引き出すことができます。定期的なオイル交換を忘れずに行い、安全で快適なドライブを楽しんでください。

参考文献:

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SS向上委員会 委員長 SS指導のプロコーチ
タイヤ・オイル・バッテリ・洗車収益向上サポーター。 理論に落とし込む作業技術指導サポーター。 SSマネジメントサポーター。
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